奈良県吉野郡天川村にある「洞川温泉(どろがわおんせん)」。
wikipediaより
関西ではそれなりに名前の知られた小規模な温泉地ですが、「ごろごろ水」と呼ばれる天然水を汲みに、たくさんの人が訪れます。
この美味しい水を使った豆腐が、また旨いという話は聞いておりましたが、今回出会ったのは豆腐ではありません。
「子持ち鮎」と「鯖寿司」です。
以前、知り合いにこちらの子持ち鮎をいただきましたが、腹がはちきれんばかりの卵と、焼き直しても美味しい鮎は忘れられませんでした。
仕出し・鮮魚・会席 亀清(かめきよ)
洞川温泉街の入り口付近に店を構えるこちらのお店では、鮎やイワナなどの川魚の串焼きと、女将さん特製の鯖寿司が売られています。
亀清 外観
まず目を引くのはお店の外観。失礼を承知で言うと、「よくある田舎のさびれた商店」といった趣で、普段ならまず入ろうと思わない雰囲気です。この日は朝から雨が降っていたこともあり、哀愁漂う雰囲気がより引き立っていました。
何事も見た目だけで判断してはいけないということを、実証してくれたようなお店でした。
写真左では、炭火で川魚を焼いてくれます。右のテーブルには鯖寿司が並べられています。
串焼きが一本だけ立ててありますが、おそらくディスプレイ用だと思います。ある程度は焼いたものが置いてあり、注文が入るとあたためてくれるようです。
また、電話をしておくと時間に合わせて焼いておいてもらうこともできます。
鯖寿司
柿の葉寿司よりも大きめで、子供のこぶしほどの大きさがあります。1個100円です。
酢で軽くしめられた鯖はパサつきが全くなくジューシーで、うま味豊かな酢飯とよく合い、とても美味しかったです。おそらく、ただの酢ではなく、この店オリジナルの配合をされているのだと思います。
さらに驚きが。。。
注文しておいた鮎と鯖寿司を受け取るまでの間、ご主人が店の奥から何やらたくさん品物を持ってきて、「サービス品」といってふるまってくれました。その品数が尋常ではなく、
・カンパチのほぐし身と味噌を和えたもの×3種
・サーモンのほぐし身と味噌を和えたもの
・こぶじめのお刺身×5種
・カンパチの白子
・カンパチの卵
これだけのものを店内で食べさせてくれ、さらにお土産にパック詰めまでしてくれました。どの品も大変おいしく、店の看板に「仕出し・会席」と書いてあるのは伊達ではありません。
このサービス品は誰でも出すというわけではなく、ご主人の気に入った客や常連にサービスしているようです。
まとめ
ネットで検索してみると、同じような体験をした方のブログが多数ヒットします。サービス精神旺盛なご主人の人柄に惹かれて、ここを訪れる人もいるようです。
洞川温泉にお立ち寄りの際は、ぜひ「亀清」にも行ってみてください。
おすすめです、亀清さん。